官房長官「私的な意見を述べた」 財務次官の「バラマキ合戦」寄稿

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 財務省の矢野康治次官が今月発売の月刊誌「文芸春秋」に寄稿し、最近の国会での政策論争を「バラマキ合戦」と指摘したことについて、松野博一官房長官は11日午前の会見で「私的な意見を述べたものと承知している」との考えを示した。自民党内からは矢野氏を批判する声も出ているが、交代の可能性を問われた松野氏は「現時点でこれ以上の答えは控えたい」と述べた。

 矢野氏は寄稿で「バラマキ合戦は、これまで往々にして選挙のたびに繰り広げられてきました」などと言及。新型コロナウイルス対応についての議論も「バラマキ合戦」との懸念を示し、「財源のあてもなく公助を膨らませようとしているのは日本だけなのです」と指摘している。

 現職財務次官による寄稿の内容に、自民党内では反発が出ている。高市早苗政調会長は10日のNHK番組で、「未来を担う子供たちに投資しない。これほどバカげた話はない」と批判した。岸田文雄首相は10日のフジテレビの番組で「いったん方向が決まったならば、関係者にはしっかりと協力してもらわなければならない」と語った。