ふっと涙ぐむ感受性、透けたやわらかい心 高座の外の小三治師匠

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石田祐樹

評伝 柳家小三治さん

 ウソやタテマエは言わない。頑固で、一筋縄にはいかない、こわもての人という印象があった。でも、十八番のひとつ、主人公が小言を言いながら念仏を唱える噺(はなし)「小言念仏」で、はい出してきた赤ん坊を「ばあー」とあやす姿には、あたたかさが感じられた。

 本紙連載「語る 人生の贈りもの」と、著書「どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝」のためにインタビューを続けるうち、その自然体にふれることになった。

 師匠が好きな映画「野菊の如…

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