タクシー運賃、需要に応じて上げ下げ 国交省が12月中旬まで実験

初見翔
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 国土交通省は11日、タクシーの料金を混雑状況などに合わせて変える変動運賃の実証実験を始めた。乗客やタクシー会社にどのようなメリットがあるかを12月中旬まで実証し、来年度以降の本格導入をめざす。

 スマートフォンでタクシーを呼べる配車アプリ「GO」と「Uber(ウーバー)」が参加し、両アプリに登録する17のタクシー会社が東京23区内などの計約9100台で試す。アプリでの配車で事前に料金を示すことを条件に、曜日や時間帯、天候やイベントの有無などによって通常の2割増しから1割引きの範囲で料金を変えることを認める。

 例えば、朝夕の通勤時間帯や雨の日など乗客が多いときは運賃を高く設定すれば運転手が集まりやすくなり、急いでいる人が利用しやすくなる効果を期待する。反対に乗客が少ない時間帯に料金を安くすれば、普段乗らない利用者を掘り起こせる可能性がある。

 変動運賃は海外では欧米や中東などで導入されており、今年6月の政府の規制改革推進会議の提言に盛り込まれた。国交省は今後、利便性の向上や料金の偏りの有無を検証し、早ければ2022年度にも制度を導入したい考えだ。(初見翔)