井山名人か一力挑戦者、どちらが抜け出す 甲府で囲碁名人戦第5局

村上耕司
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 井山裕太名人(32)=棋聖・本因坊・碁聖と合わせ四冠=に一力遼天元(24)が挑戦している第46期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第5局が12、13日、甲府市の常磐ホテルで打たれる。ここまで両者2勝2敗。どちらが抜けだし、タイトル制覇まであと1勝と迫るか。シリーズの流れを左右する大一番だ。

 第1局で井山名人が勝った後に第2局、第3局と一力挑戦者が連勝。第4局で名人がタイに追いついた。第1局と第2局はいずれも白番が勝ち、第3局と第4局は黒番が制している。内容的には名人の勝局はいずれもほぼ完勝で、挑戦者は接戦をものにした。流れがどちらにあるとはいえない状況だ。

 決戦を前に、名人は「勝った2局は全体を通してまずまず自分なりに打てている。それがいい結果に結びついている。負けた2局はチャンスをとらえきれずに負けている。この反省を生かしながら、あすからの対局に臨みたい。結果を恐れず、自分なりのベストな戦いができるよう、目の前の一手に集中したい」と話した。

 挑戦者は「内容的には押されている時間が長い。2勝という今のスコアは、内容から見れば上出来。あすからの対局は大事だが、勝っても負けてもこれで終わりではない。結果よりも自分自身が納得できる碁を打ちたい」と話した。

 対局は挑戦者の先番で12日午前9時開始。持ち時間は各8時間。13日夜までに終局する。立会人は趙治勲名誉名人が務める。村上耕司