「成長も分配も」強調の首相、具体策どこへ 野党「最初から白旗」

有料会員記事

吉川真布 伊沢友之
[PR]

 岸田政権にとって初めての代表質問が11日始まった。立憲民主党枝野幸男代表らが質問に立ち、岸田文雄首相が打ち出した「新しい資本主義」をめぐる論戦が行われた。ただ、岸田氏は、格差是正や分配重視の具体策として掲げた「金融所得課税の強化」を先送りしてしまった。野党からは「最初から白旗」との声があがった。

 「9年近く続いた安倍・菅政権の経済政策は、株価こそ上げたが、個人消費は冷え込んだままで潜在成長率も低下した。首相はアベノミクスをどう評価し、何を修正するのか」

 初対決で、立憲の枝野代表は岸田首相に、安倍政権から続く経済政策「アベノミクス」は失敗だったと突きつけた。

 これに対し、首相は「アベノミクスは『六重苦』と言われた旧民主党政権の経済苦境から脱し、デフレでない状況を作り出し、GDPを高め雇用を拡大した。経済成長に大きな役割を果たした」と反論した。

 枝野氏は、首相の言う「成長と分配の好循環」について、「適正な分配が機能せず、将来不安が広がっていることと相まって成長を阻害している。好循環の出発点は適正な分配にある」と主張、分配よりも成長を優先させる首相の姿勢に異論を唱えた。

 首相は「岸田政権は『成長も分配も』が基本スタンス。まず成長を目指すことが極めて重要で、それが民主党政権の失敗から学んだことだ」と切り返した。

 ただ、首相の勢いは、分配政策の具体案になるとトーンダウンする。

枝野氏「何におびえたか知らないが・・・」

 首相は9月の自民党総裁選で…

この記事は有料会員記事です。残り2034文字有料会員になると続きをお読みいただけます。