現代アートが導く まだ見ぬ京都への旅

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西田理人
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 アートフェスティバル「ALTERNATIVE KYOTO(オルタナティブ・キョウト) もうひとつの京都」は、京都府内の6エリアが舞台だ。地域文化と向き合うアーティストたちのまなざしを通して、各エリアの埋もれた歴史や新たな風景を発見する試み。京都市を離れて海や森に囲まれた土地を旅すれば、誰もが知る古都とは違う顔が浮かび上がる。

 フェスティバルの会場となるのは、京丹後、宮津、与謝野、福知山、南丹、八幡の6市町。総勢25組のアーティストはモチーフも手法も様々だが、中でも目を引くのが、名高い景勝地や文化財で新たな空間演出に挑んだ作品の数々だ。

 日本三景・天橋立を主題としたデジタルアート作品が並ぶ宮津・天橋立エリアには、美術家ヤノベケンジが出展。天橋立を見下ろす丹後国分寺の跡地に竜の大型オブジェ「ラッキードラゴン」を置き、地元に伝わる竜伝説を具現化した。過去にここで天然痘の収束を願ったとの逸話にちなみ、伽藍(がらん)に見立てた「黒い太陽」も設置。新型コロナ収束への願いを込めた。

 元伊勢籠(この)神社では、音楽家の原摩利彦とプログラマーの白木良が、石畳の参道に40本のLEDと16個のスピーカーを並べたインスタレーションを設けた。音と光で「もう一つの橋立」を描き出す。

 福知山エリアでは、映像作家

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