第10回本来は「今日の野党は明日の与党」 日本に欠く「政党を育てる」視点

有料会員記事2021衆院選

聞き手 編集委員・塩倉裕
[PR]

 与党を脅かす存在になりきれない野党に、不満の声が上がり続けています。しかし、野党を批判するだけでよいのでしょうか。英国には、野党だけに支給されるお金があるといいます。そのココロは何なのか。英国政治に詳しい政治学者の近藤康史さん(名古屋大学教授)に聞きました。

     ◇

 ――英国では野党だけに支給される公的支援があると聞きました。

 「はい。野党にだけ配られるお金が英国にはあります。野党の議会活動を支援する、公的な資金援助です。発案者の名前をとって『ショート・マネー』と呼ばれています」

 「野党が政策を立案したり政策作りの調査をしたりするために使われます。調査研究を担当するスタッフへの給与や出張旅費、事務所の維持費などにあてられるのです」

総選挙が迫るなか、いま私たちが考えるべきことは何か。有権者として何を問われているのか。寄稿やインタビューを通して考える連載です。記事後半では、英国で独自の野党支援策が生まれた背景や、日本との「野党観」の違いについて語ります。

 ――なぜ、野党のみを援助する制度があるのですか。

 「与党と野党がフェアに競争…

この記事は有料会員記事です。残り2371文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
2021衆院選

2021衆院選

ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]

連載問われる民意2021(全18回)

この連載の一覧を見る