「政治とカネ」「負の遺産」受け流した首相 向き合う姿勢うかがえず

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三輪さち子
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 11日にあった衆院代表質問では、甘利明自民党幹事長の過去の「政治とカネ」の問題や、公文書改ざんなど安倍、菅両政権下の「負の遺産」への対応が問われたが、岸田文雄首相は具体策は語らず受け流した。「信頼と共感を得られる政治」を掲げる首相に、疑惑や疑念の解消に向き合う姿勢はうかがえない。

 立憲民主党辻元清美氏は前政権までの負の遺産について、首相の対応を続けざまにただした。まず問うたのは、2016年に政治とカネの問題で閣僚を辞任した甘利氏の問題だ。

 「大臣室で大臣が、事業者などから現金を受け取る行為を岸田内閣では認めるのか」。そう切り出した辻元氏は、自らが02年に秘書給与の流用問題で議員辞職した過去に言及。「議員辞職後に、自民党の強い求めに応じて私は予算委員会参考人招致に応じた」と述べたうえで、首相に「甘利幹事長に政治倫理審査会で説明するよう指示していただかなければならない」と迫った。

 森友学園をめぐる財務省による公文書改ざんでも、再調査するかどうか重ねて首相の見解をただした。

 辻元氏は、改ざんに関与させられ自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻、雅子さんが首相宛てに出した再調査を求める手紙を紹介。「夫は改ざんや書き換えをやるべきではないと本省に訴えていた」「正しいことが正しいと言えない社会はおかしいと思います」。そんな雅子さんの言葉を首相にぶつけ、「ご自分の言葉で誠実に答えて下さい」と求めた。雅子さんは、議場でこの日の質疑を傍聴していた。

 これらの問いに対する首相の…

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