「別人の年金番号」通知、和歌山・奈良でも計3042件 年金機構

村井隼人
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 日本年金機構が別人の年金情報を載せた「年金振込通知書」を誤って送った問題について、同機構は12日、新たに和歌山県奈良県でも計3042件の誤送付が確認されたことを明らかにした。後藤茂之厚生労働相はこの日の閣議後会見で「重ねておわびを申し上げます」と述べたうえ、正しい通知書が11日に発送されたと説明した。

 機構によると、新たに誤送付が分かったのは、和歌山県で和歌山市などの3041件、奈良県では野迫川村の1件。いずれも郵便番号の上2桁が「64」の地域だった。

 機構は6日、愛知、三重、福岡の3県計約97万人分の誤送付を公表。通知書の印刷を委託したサンメッセ(岐阜県)の印刷時のミスが原因とした。その後、同社が担当していた和歌山県の受給者からも誤った通知書が届いたとの問い合わせがあり、調べていた。

 機構の当初の発表では、愛知など3県の約97万人分以外は発送を止めたとしていた。ただ、和歌山、奈良の分が郵便局まで送られており、3042人分が何らかの手違いで受給者に届いたとみられる。

 問題となった年金振込通知書には、宛名とは別人の基礎年金番号や年金額、振り込み先金融機関名(口座番号を除く)などが記載されていた。機構によると、基礎年金番号だけでは個人を特定できないという。

 サンメッセ社は誤送付が見つかった5県のほか、静岡、岐阜、山形、富山各県への通知書の印刷も担当。合計約350万人分全てで印刷ミスがあった。ただ機構は詳細は調査中として、現在もミスの原因を明らかにしていない。静岡、岐阜、山形、富山の4県分は送付のために郵便局に持ち込まれる前で誤送付の可能性はないという。(村井隼人)

新たに年金通知書の誤送付が判明した和歌山・奈良の市町村

【和歌山県】

和歌山市、紀の川市海南市御坊市田辺市新宮市橋本市有田市、岩出市

紀美野町、湯浅町、有田川町、美浜町、印南町、みなべ町

由良町、日高町、上富田町、白浜町、すさみ町、串本町

古座川町、太地町那智勝浦町、九度山町、高野町、かつらぎ町

【奈良県】

野迫川村