自宅襲撃・禁錮27年・殺害も…それでも原稿送り続ける、記者の使命

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バンコク=福山亜希 イスタンブール=高野裕介 パリ=疋田多揚 聞き手・河崎優子
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 今年のノーベル平和賞は強権的な政権と闘ってきた2人のジャーナリストフィリピンマリア・レッサさんとロシアのドミトリー・ムラトフさんに決まった。受賞の背景には、多くのジャーナリストが暗殺や誘拐などの危険の中で取材を続けている現状がある。

「どれだけ弾圧されても」

 ミャンマーの独立系メディアの男性記者は、4月からタイの山中に潜伏し、別の場所に潜伏中の上司に記事を送り続けている。

 ミャンマーでは2月、国軍がクーデターで権力を握り、自らに批判的なメディアや記者を弾圧。デモ現場で記者を拘束したり、治安部隊が自宅を襲撃して連れ去ったりしてきた。これまでに8社が免許を取り消され、現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、10月11日までに121人の記者が拘束された。

 日本人フリージャーナリストの北角裕樹さんも4月から約1カ月間にわたってヤンゴン郊外のインセイン刑務所で拘束された。現地メディア「フロンティア・ミャンマー」の編集幹部で米国人のダニー・フェンスター氏は、5月から拘束が続いている。

 潜伏中の男性記者は母国にと…

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