4大会連続でW杯予選同組 山場で立ちはだかるライバル豪州と決戦

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 サッカー日本代表にとって、オーストラリア代表は何度もワールドカップ(W杯)出場をかけてしのぎを削ってきたライバルだ。12日に2022年カタール大会アジア最終予選の第4戦で対戦するが、最終予選で同組となるのは4大会連続となる。

 12日の試合は、負ければ自動でW杯出場権を得られるB組2位以内が遠のく決戦。オーストラリアとは過去2大会、日本がW杯出場を決めた節目の試合で対戦している。会場はどちらも、埼玉スタジアムだった。

 14年ブラジル大会予選での試合は劇的だった。終了直前にMF本田圭佑がPKを決めて、1―1の引き分けでW杯の切符を獲得。ゴールの真ん中に蹴り込む豪快なキックで、ゴール裏に陣取っていたサポーターを歓喜させた。

 18年ロシア大会予選では、2―0の快勝だった。当時、代表に食い込んできたMF井手口陽介、FW浅野拓磨の若手2人がゴール。26歳になった浅野は、今回のオーストラリア戦に挑むメンバーに選ばれている。浅野は「今回もやったるぞ、という気持ちはある」と話している。

 埼玉スタジアムで迎える最終予選のオーストラリア戦は、いいイメージがある。だが、過去3大会の最終予選の通算成績は1勝1敗4分け。まったくの五分だ。

 その間、ずっと代表の主力だった35歳のDF長友佑都(FC東京)はいう。「本当にギリギリの戦いをしてきた。いい印象、簡単に勝てるという印象は、正直、もちろんない。難しい試合になるなという危機感もある」

 そもそも、オーストラリアはかつてオセアニア連盟所属で、同地域で頭一つ抜けた存在だった。ただ、よりレベルの高い舞台で戦うことによる代表強化などを目的に、アジア連盟に06年に転籍した経緯がある。

 日本と同じように、欧州でプレーする選手が多い。かつては、屈強な体格を生かしてロングボールを主体とした戦い方だったが、近年は細かなパスをつなぐ能力も上がってきた。

 日本の森保一監督も「個々のフィジカルの強さがあり、技術的にも優れている。戦術的にも、組織的に戦える」。

 今回の最終予選は、日本が1勝2敗(勝ち点3)とかつてない不振にあえぐ一方、オーストラリアは3連勝(同9)と好調だ。スピードのあるFWマビルを生かした速攻やサイド攻撃で、B組最多の7得点を上げている。身長198センチのDFサウターを筆頭に、高さを生かしたセットプレーも大きな武器だ。

 現役のJリーガーもいる。FWタガートはJ1セレッソ大阪に、FWデュークはJ2ファジアーノ岡山に所属する。

 アーノルド監督も、現役時代にサンフレッチェ広島でプレー。森保監督とはチームメートだった。指導者としては、ベガルタ仙台を率いた経験もある。

 11日にオンラインで行った記者会見で、アーノルド監督はこう語った。「長い間日本を分析しているが、日本の弱点を話すとしたら、それは愚かだと思う。我々の選手は素晴らしいパフォーマンスをしてくれると信じている。素晴らしい試合になるでしょう」