親ガチャ社会を変えるには 「頑張れば成功できる」は呪いの言葉だ

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聞き手・富田洸平
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 親は選べず、人生は家庭環境次第で決まってしまう。こんな人生観をカプセル玩具の販売機に例えた「親ガチャ」という言葉。若者を中心に賛同の声がある一方、「本人の努力が足りないから」と批判する声もあります。東京都議会議員の五十嵐衣里さんは、中卒で社会に出たのち30歳で司法試験に合格した経歴ですが、「頑張れば成功できる」は呪いの言葉だと説きます。真意はどこにあるのか聞きました。

写真・図版
五十嵐衣里さん

 いがらし・えり 1984年生まれ。22歳で高卒認定。大学の夜間主コースなどで学び、30歳で司法試験に合格。2021年に都議会議員に初当選。

 ――日本は「親ガチャ社会」なのでしょうか。

 「生まれた家庭によって、人生が左右されるという現実はあると思います。親が『女の子は大学に進学しなくてもよい』と決めつけたり、子どもの将来に無関心で勉強する環境を与えなかったりするケースを見てきました。世帯年収が増えるほど、子どもの学力が上がるという研究結果もあります」

 ――五十嵐さんは中学を卒業してすぐ社会に出たそうですが、経済的事情からですか。

 「中卒で社会人になったのですから、何かしら、家庭に問題があったのでは、と思いますよね。就職の面接を受けたときも『親は何の仕事をしているの』とよく聞かれました。私は中学校のときにいじめに遭って不登校になりました。高校に行っても同じだと思い、早く自立したくて働きはじめたのです」

 ――親ガチャに外れたわけではない、と。

 「親は私が高校に進学するこ…

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