演奏家は「老い」とどう向き合うべきか JIMSAKUが語る極意

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定塚遼
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 ドラムとベース。バンドを支えるリズムセクション同士が組み、1990年代に人気を博したフュージョンユニット・JIMSAKU(ジンサク)が24年ぶりの新作「JIMSAKU BEYOND(ビヨンド)」を出した。元カシオペアの神保彰(ドラム)と櫻井哲夫(ベース)という日本を代表する実力者は、緊張感の中に「脱力」を同居させた新たな音楽世界に足を踏み入れていた。

 日本におけるフュージョンバンドの草分け、カシオペアのメンバーとして80年代の黄金期を支えた。

 ジャズとロックを融合させ、歌えるメロディーを持ったインストバンド。「君たちの音楽は5年早い。置き場所はないよ」とカシオペアでデビューしたときに関係者から言われたことを櫻井はよく覚えている。

写真・図版
JIMSAKUの神保彰(左)と櫻井哲夫

 その後、日本でもフュージョンというジャンルは根付いた。「フュージョンは『融合』という意味で、ジャンル分けできないものが、便宜的に『フュージョン』と呼ばれるようになった。何かに規定されない、とても自由な音楽。だけど、30年以上経つと固定概念が生まれて、サウンドが固定化されてくるという矛盾もある」と神保は語る。

記事後半では、演奏家が「老い」とどう向き合っていくべきかや、加齢による音の変化、そして24年ぶりとなった新作アルバムについて語ります。

 カシオペアを脱退した2人は…

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