官邸一強、物言わぬ自民議員 知事が現場で感じた「目詰まり」

有料会員記事2021衆院選自民

堀川勝元、岡本智
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 「ちゃんと住民に声をかけていただかないと勝てない。改めてお願いします」

 3日、愛知県尾張地方の公民館で、衆院選に立候補予定の自民党現職の男性が、地域をまとめる自治会長に頭を下げていた。

 地元の地方議員が引き合わせ、その後も街頭演説をする合間に住宅を訪ねては、自らの政策を書いたチラシを渡して回った。

 「多くの人に会い、私が国会でしている仕事を知ってもらうしかない」

 この選挙区はベッドタウン化が進み、新住民の流入が多い。大企業の工場もあり、旧民主系を支援してきた労組の影響力も強いため、衆院選を見越して6月の通常国会閉会後は、上京せず地元に張り付いた。

 地方議員や後援会幹部の案内で、「多いときは1日100~200件」(秘書)のあいさつ回りなどをしてきたが、課題は自民や自らの支援者以外への浸透だ。新型コロナウイルスの感染拡大後、地元行事はすべて中止に。駅頭や幹線道路脇に立ち「地域の顔役以外にも応援してもらえないと勝てない」と危機感を募らせる。

 4年ぶりの衆院選公示を19日に控え、立候補予定者はそれぞれの選挙区で駆け回っている。

 一方で、こんな指摘が与野党関係者から出ている。

 自民議員の地元活動が鈍り、有権者の声が届いていないのでは――。

 与党は政府の政策決定に影響…

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2021衆院選

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