生物多様性保全に10億円支援 COP15で山口環境相が表明
川田俊男
山口壮(つよし)環境相は12日、中国・昆明で開かれている生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の閣僚級会合にオンラインで参加し、6年間で新たに約10億円規模の国際支援をすると表明した。生態系の保全や種の多様性を守るために、途上国や若者らの事業や活動を後押しする。
日本は2010年に名古屋市でCOP10を開催したのを機に、11年に「生物多様性日本基金」を設けて約50億円を拠出してきた。今後も特に途上国への支援が重要になるとして、積み増すことにした。COP15では、30年までの新たな目標の決定を目指す。山口氏は、世界の陸域と海域の30%を保全する目標案について日本として支持を表明したうえで、「採択後、速やかに行動に移す」と述べた。(川田俊男)
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