警察署で教える「先生」 立ち直る子どもに寄り添って
教室ではなく、警察署などで教える「先生」がいる。
勉強のほかにも様々な悩みや問題を抱える子どもたちと向き合い、寄り添う。心がけるのは、褒めて伸ばすことだという。
「水を通すのが道管。『水』をつけると水道管。もう忘れんだろ?」
8月中旬、愛知県警北署(名古屋市北区)の一室で、石田徹さん(47)が中学2年の少女に語りかけた。
雑談を挟みつつ、「理科、好きになってきた?」と聞くと、「わかる分には好き」。穏やかな時間が流れた。
石田さんの肩書は、県警本部少年課の「少年サポートセンター」係長。昨春、県内の商業高校から出向してきた。
少年少女らに、学習支援を通じて立ち直りを手助けするのが仕事だ。
勉強が苦手な子や、不登校の子にも、石田さんは寄り添います。記事後半では、性被害に遭わないようにするため、石田さんが始めた取り組みも紹介します。
同センターでは、非常勤の少…