減税の缶ビール、やっぱり売れた 増税「第3のビール」と明暗

会員記事

山下裕志
[PR]

 ビール系飲料の増減税から1年が経ち、家庭の「ビール回帰」が鮮明になっている。大手4社が12日に発表した9月までの販売動向をみると、減税になった缶ビールが各社とも伸長。一方、増税された「第3のビール」は割安感が薄れたせいか失速気味で、明暗が分かれている。

 昨年10月の酒税法改正でビールは減税になり、主なブランドの店頭価格は、従来より8円ほど安い1缶220円前後に下がった。一方、増税された「第3」は12円ほど高い161円前後に上がり、差が縮んだ。増減税がなかった発泡酒は、170円前後のままだ。

 今年9月末までの1年間で、キリンビールサントリービールは、缶ビールの販売が前年より2~3割以上伸びた。アサヒビールも、缶の「スーパードライ」は6%増。サントリーの試算では、大手各社の缶の販売は約15%増えた。

 一方、逆風にさらされたのが「第3」だ。サントリーの試算では、同じ1年間で大手各社の「第3」の缶の販売は逆に約15%減った。コロナ禍で酒全体の販売が落ち込む中、缶ビールは家飲み需要も背景に好調だったが、缶の「第3」は落ち込みが際立っている。

キリン社長「戦略練り直す」

 第3のビールは、2004年…

この記事は会員記事です。残り603文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら