「残業」で100円ショップ 保育士続けたいけど…消えた先輩の背中

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浦島千佳
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 午後4時すぎ。名古屋市内に住む保育士の女性(30)は、勤めている私立の認可保育園を出て、100円ショップに向かった。

 調味料入れ六つと、保存容器二つを買い物かごに入れる。園で「おままごと」に使うもの。子どもがけがをする恐れはないか、素材や形状をよく確かめる。

 勤務は1日8時間。「なかなか勤務時間に買いに行けなくて」。保育中は買い物どころか、保育日誌を書いたり、翌日の準備をしたりする余裕もあまりない。

 園は朝7時15分から夜7時15分まで開いている。子どもに気になる様子があれば、保護者と直接話すため、自分の勤務時間外でも「お迎え」を待つ。

 愛知県内の大学を出て、保育士になって8年目だ。担任が2人いる2歳児クラスを受け持つ今年度、残業はまだ少ない。担任1人のクラスを受け持つと、「持ち帰り残業」が深夜に及ぶことも珍しくない。

 初任給は手取り月17万円ほどだった。名古屋市は、私立園の保育士も公立と給与が同程度になるように独自の補助金を出している。それでも、違う職業に就いた友人との差に、がくぜんとした覚えがある。

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