コロナで外食需要減「正念場だ」 コメ農家が今政治に望むことは

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 9月中旬、旭川市東旭川の水田で、農業法人「うけがわファームDEN―EN」を経営する請川幹恭(みきやす)さん(46)が、慣れたハンドルさばきでコンバインを走らせていた。同地区は市内有数の田園地帯。実りを迎えた「ゆめぴりか」が風に揺られ、黄金色に輝く。だが、請川さんの表情は固かった。「今年も概算金が下がるのは覚悟していた。いつになったらコロナ前の水準に戻るのか」。そして先行きをこう見据える。「経営が苦しくなった農家の離農が加速するだろう。うちも正念場だ」

コロナと政策 衆院選@北海道

 19日公示、31日投開票の衆院選は、医療体制や経済の立て直しなどコロナ対策が最大の争点となりそうです。コロナ禍の下で求められる政策を、北海道に関わる様々な課題とともに現場で探ります。北海道から随時配信します。

 「概算金」とは、JAグループが主食用米の生産農家に支払う仮払金で、その年のコメの卸売価格の目安となる。農家は支払われた概算金を、肥料や農薬、燃料費など経費の支払いに充てる。

 道内では主なコメ産地の農協組合長らでつくる「うるち米全道共計運営会議」がその年ごとに金額を決める。2021年産米の概算金は8月31日に決まった。

 金額は非公表だが、関係者によると、主力品種の「ななつぼし」は前年比2200円減の60キロ当たり1万1千円。「ゆめぴりか」は1200円減の1万3500円。コロナ禍で外食産業向けの需要が激減して在庫が増えており、多くの銘柄の概算金が2年連続で引き下げられた。

 国内のコメ需要が減少傾向のなかでも、道産米は「ゆめぴりか」や「ななつぼし」が高評価を得て、高価格帯を維持してきた。しかしコロナ禍はそうした実績をも超える影響を及ぼしている。請川さんは「コロナの影響はしばらく続くと思うし、来年の概算金は今年よりさらに下がるのでは」と心配する。

 請川さんは農家の5代目だ…

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