細るアフガニスタンへの国際支援 NGOに打撃、医療崩壊の恐れ

会員記事アフガニスタン情勢

バンコク=乗京真知
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 イスラム主義勢力タリバンが権力を握ったアフガニスタンで、人々の健康や教育を支えてきた国際機関やNGOの活動が停滞している。活動資金を拠出してきた国々が、タリバンの権力独占を食い止めるために拠出を止めているからだ。弱い立場に置かれた避難民や女性たちの暮らしは、ますます苦しくなっている。

 人口第6の都市の東部ジャララバードでは8月下旬、タリバン幹部と現地NGOとの顔合わせがあった。タリバンにはNGO担当の幹部が各地にいる。

 参加した40代のNGO職員の男性によると、タリバン幹部は「NGOはこの20年間、何もしなかった」「資金を集めてダムでも造れ」と声を荒らげた。タリバン流のイスラム解釈を説いた後、「女性の出勤は認めない」と告げたという。

 NGO職員は「公的サービスが届かない地方で、識字教育や診療、麻薬撲滅に黙々と取り組んできた。努力が踏みにじられた」と憤る。現在は活動を休み、国外退避する準備を始めたという。

 アフガニスタンの人道危機は8月15日の政権崩壊の以前からある問題だ。戦乱が40年以上続いて国内避難民が滞留し、2000年の大干ばつで慢性的に食糧が不足。そこにコロナ禍と今回の政権崩壊が重なった。

人道支援タリバン容認につながりかねないと懸念

 これまで国家予算の約5割を…

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