国内初繁殖シロワニの赤ちゃん一般公開 「サメの海」へお引っ越し

西崎啓太朗
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 アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)で12日、国内で初めて繁殖に成功したサメの一種、シロワニの赤ちゃんの展示が始まった。赤ちゃんはバックヤードの水槽から大水槽「サメの海」に引っ越し。何度も周回して、新しい環境に溶け込もうとしているようだった。

 生まれたのはメスで、今年6月17日。同館によると、シロワニの繁殖成功はクウェートや南アフリカオーストラリアの水族館4館に次ぐ快挙だった。

 飼育員の徳永幸太郎さん(44)は「誕生直後はなかなかエサを食べず、不安だった」と振り返る。アジの切り身を与えても、食べるそぶりを見せず、初めてエサを食べたのは11日後だったという。その後は順調に成長し、9月末時点の体長は約108センチ、体重は7・6キロになった。

 赤ちゃんはボンネットヘッドシャークやスミツキザメなど小型のサメが多い水槽で過ごすことになった。来館した親子連れやカップルはさっそく、「シロワニの赤ちゃんはどこ?」と話していた。徳永さんによると、体の横に斑点があるのが赤ちゃんで、それが見分けるコツという。

 一般公開に合わせて水族館を訪れた東京都内在住の40代会社員は「親に比べて目がかわいい。性格も穏やかな気がする」と笑顔だった。今後も年間パスポートを使って来館し、様子を見守るという。(西崎啓太朗)