衆院が14日解散され、2017年以来、4年ぶりの衆院選が行われます。安倍晋三元首相、菅義偉前首相の後を継いだ岸田文雄首相は何を旗印に戦いに臨むのか。また他党の党首たちは何を有権者に訴えるのでしょうか。政権選択選挙である衆院選は19日に公示され、31日に投開票。各党が走り出します。
07:30
短期間での衆院選に首相「不思議と疲れ感じず」
衆院解散を午後に控え、岸田文雄首相は「これから国民のご判断を頂かなければならない。大変厳粛な気持ちで今日を迎えている」と話した。首相官邸への出邸時に、記者団の取材に応じた。
19日公示、31日投開票で行われる衆院選に向け、首相は「我々が何をしようとしているのか、何を目指しているのか訴えていく」とも語った。
岸田内閣は4日に発足し、短期間で衆院選へ突入する。首相は就任からこれまでを振り返り、「大変濃密なスケジュールだった。しかし不思議と疲れも感じていないし、気持ちは大変充実している」と話した。
09:00
解散決定の臨時閣議開始
衆院解散を決定するための臨時閣議が始まった。決定した解散詔書は皇居に運ばれ、天皇の名前と印章である「御名御璽(ぎょじ)」を得たうえで、午後1時からの衆院本会議で大島理森議長が解散を宣言する見通し。
09:30
甘利明幹事長、野党共闘を批判
自民党の甘利明幹事長は衆院解散を控え、立憲民主党や共産党などによる「野党共闘」への批判を展開した。
今回の解散のネーミングを記者団に問われると、甘利氏は「みなさんが絶対注目しなきゃいけない点は何だと思われますか?」と逆質問。立憲と共産による候補者調整や「限定的な閣外からの協力」の合意に触れた上で、「我々が持っている自由、民主主義の思想のもとに運営される政権と、共産主義が初めて入ってくる(立憲による)政権と、どちらを選びますかという政権選択だ」と訴えた。
自民の女性候補の割合が少ない点を指摘されると、「応募してくださらない限りは選びようがないんです。応募してください。推薦をしていただきたい」などと述べるにとどめた。
09:40
尾身会長が首相と面会 コロナ対策の意見求められたと明かす
政府分科会の尾身茂会長は、首相官邸で岸田文雄首相と面会した後に記者団の取材に応じた。
首相から岸田政権が新たに策定している新型コロナ対策の全体像について説明を受けて意見を求められたとしたうえで、「医療の供給体制を今までよりも強化すること、気楽に検査ができるようなシステムを作ること、早く強い対策を打つことが非常に重要と書かれている」と政府対策の骨格を説明した。
「病院が今までコロナ対応にどういう貢献をしたかということをしっかり見える化することも書いてあった」とも語った。
10:00
枝野氏、「共闘」批判に反論
立憲民主党の枝野幸男代表は記者会見で、衆院選での共産党との「野党共闘」に自民党側から批判の声が出ていることに対し、「(共産の政策との)違いは違いで、少なくとも私の目指す政権には持ち込まないことが明確になっている」と反論した。
立憲と共産の立ち位置をめぐり、枝野氏は「日米同盟が基軸であるとか天皇制などについて明確な違いがある」と説明。立憲が衆院選で政権奪取できた場合の共産との関係については「閣内であったりとか、狭い意味での閣外協力でもないですよ、という形」と強調した。外交・安全保障政策については「内閣の責任で進めていくので心配ない」と語った。
12:00
社民・福島党首「憲法改悪、憲法9条を変える動きに抗する」
社民党の福島瑞穂党首は記者団に「緊急事態条項など、コロナ禍に乗じた憲法改悪、憲法9条を変える動きに抗して、どんなことがあっても命を守るために国会で踏ん張り続けたい」と意気込みを語った。
また、「税金の取り方を変え、税金の使い道を変える。医療、介護、年金、福祉、教育にしっかりと税金を使う政治をやりたい」などとも述べた。
12:00
麻生太郎氏「気をつけよう暗い夜道と3回生。あぶねーやつ」
自民党の麻生太郎副総裁は衆…
- 【視点】
衆院解散になるや、一気に政治家の言葉が借り物でない生のものになって来ました。 同時に、今日を限りに国会を去る政治家の言葉も歴史を語って心に沁みます。 それらの言葉を含めて総体として有権者の審判が下るのでしょう。とりわけ今回は、各党の政策