IMF「不適切との証明はできず」 世銀の不正操作問題に幕引き図る

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ワシントン=青山直篤
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 世界銀行の2018年版の報告書に中国政府の高官の介入による不正操作があったとされる問題で、当時の世銀幹部で関与が疑われている国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事について、IMF理事会は11日、「再検証の結果、不適切な役割を果たしたという決定的な証明はなされなかった」と発表した。

 コロナ下の重要な局面でトップ続投を決め、幕引きを図る。ただ、米中2大国の対立で難しいかじ取りを迫られているIMFや世銀の信頼は揺らいだままだ。

 IMFの専務理事は欧州から選ぶのが恒例。関係者によると、IMFの最大の出資国である米国がゲオルギエバ氏に厳しい姿勢を示したのに対し、欧州の主要国は擁護に回っていた。

 イエレン米財務長官は11日に声明を発表。「より直接的な証拠が見つからなければ、IMFの指導者を替える根拠にはならない」と述べる一方で、「米財務省は追跡調査の結果を注視し、新事実は改めて評価する」とくぎを刺した。

 問題になったのは、世銀が発…

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