動いた森保監督 前回ミスの柴崎外し勝利 新戦力、過去予選でもかぎ

堤之剛
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 サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選は12日、各地で第4戦があり、B組の日本(世界ランキング26位)はオーストラリア(同32位)と埼玉スタジアムで対戦し、2―1で勝利した。

 絶対に勝ち点3が欲しい一戦で、最後に日本はゴールを奪った。後半41分。DF吉田がロングボールを送る。MF浅野にわたり、左足でシュート。「絶対に自分が決めるという気持ちでピッチに入った」。ポストにはね返った球がDFにあたってネットを揺らした。

 敗れれば、B組首位の豪州に残り6試合で勝ち点差を9に広げられ、同組2位以内に与えられるW杯出場権獲得が難しくなる。

 森保監督は動いた。

 7日のサウジアラビア戦で決勝点につながるミスパスをしたMF柴崎を外し、インサイドハーフで田中と守田を最終予選で初先発させた。攻守両面で運動量豊富な2人は強い推進力をチームに与え、主導権を握った。前半8分には田中の代表初ゴールで先制した。

 だが後半25分、FKを決められて追いつかれた。ここでも森保監督が動いた。

 同33分に浅野、同40分に柴崎、DF中山とドリブルやパスで一発で局面を打開できる選手を投入した。

 今回の最終予選では活躍のなかった田中や浅野らが結果を出した。最終予選初出場の田中は「この試合で引退してもいいやというくらい後悔のないプレーをしたいと思って臨んだ。先輩の経験も大事ですし、時には若い人の勢いも大事」。

 日本は、過去の予選でも新戦力が躍動して出場権を獲得してきた。今大会、まだW杯が見える位置ではない。ただ停滞感のあったチームは風穴を開け、弾みとなる勝利はつかんだ。(堤之剛)