ずっと一緒にいたいな 保護された姉妹が得た、新しい家族との幸せ

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足立菜摘
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 松山市に住む中学生と小学生の姉妹は、やさしいお母さんとお父さんが大好き。よく家族旅行に行き、誕生日やクリスマスにはお祝いをして、家でおいしいご飯を食べる。友達がいる学校も楽しい。

 そんな幸せな日常は、幼い頃、2人にとって当たり前のものではなかった。

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 姉妹は香川県に住んでいた。9年前、生みの母親のネグレクト育児放棄)で児童相談所に保護され、里親であるお母さんとお父さんのもとにやって来た。

 中学3年の姉は、小さい頃、家に保育園の先生が迎えに来てくれていたのを覚えている。着替えは実の母ではなく、先生がさせてくれた。妹をよく追いかけ回し、一緒に遊んでいた。

分け合って食べた一皿のカレー、薄い母の記憶

 小学6年の妹も、かすかな記憶の中で、いつもお姉ちゃんがそばにいてくれたことを覚えている。一皿のカレーを温め、2人で分けて食べた。母にだっこしてもらった記憶はない。

 今のお母さんとお父さんに児童相談所の一時保護所で何回か会ったことは、何となく覚えている。姉は2人といるのが楽しくて、ぐいぐい近づいた。妹は怖くてソファの陰に隠れたけれど、お父さんが近くまで来て、だっこしてくれた。やさしくて、その後どんどん大好きになった。

 何度か面会して、お泊まりをして、姉妹は2012年4月、お母さんとお父さんの家で暮らし始めた。姉は5歳、妹は3歳の誕生日の前日だった。

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 ガリガリにやせて、おなかだけがぽっこり出ていた姉妹の姿を、お母さん(44)はよく覚えている。2人の髪は伸びっぱなしで、団子になっていた。

 保護されるまで妹をずっと守…

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