山形県「全市町村に温泉」の構図崩れる 新庄市の日帰り温泉が閉鎖

熊谷功二
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 山形県新庄市本合海の温泉施設「どんぐりの湯」を経営する仙台市の医療法人「北成会」が6日、仙台地裁自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けた。どんぐりの湯は閉鎖され、新庄市内から温泉施設がなくなった。これで、「全市町村に温泉がある」という温泉王国の構図が崩れた。

 北成会は昨年5月、同市本合海にサービス付き高齢者向け住宅「緑風苑」と併設するどんぐりの湯をオープンさせた。どんぐりの湯は入居者以外の人も利用できた。新庄市内では2017年12月以来、天然温泉施設がなかったが、約2年半ぶりに復活した。

 帝国データバンク仙台支店によると、北成会は緑風苑とどんぐりの湯の設置に伴って、借入金が増えたうえ、コロナ禍で入居者や温泉利用が低迷し、赤字経営に陥っていた。さらに、今年5月、入湯税を過少申告したとして市の指導を受けた。負債額は約8億900万円という。(熊谷功二)