「触る」って? コロナ下に考える、大阪・みんぱくの特別展

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編集委員・中村俊介
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 「さわる」という行為に、いまほど社会が敏感な時期があっただろうか。人と人のふれあいが遠い過去に思えるこの秋、国立民族学博物館大阪府吹田市)は「触」をテーマにした特別展の開催にあえて踏み切った。当たり前と思われてきた視覚優先社会に鋭く切り込んでいる。

 「ユニバーサル・ミュージアム――さわる!“触”の大博覧会」展(11月30日まで)は広瀬浩二郎准教授、渾身(こんしん)の企画。全盲の彼がこだわり続けてきた「触文化」の集大成だ。昨秋の開催予定がコロナ禍で延期を余儀なくされて1年。好転したとはいえない状況ながら実現にこぎ着けた。

 広瀬さんはいう。「全身のセンサーをフル活用して眠っている感覚を呼び覚まそう。モノやモノを作った人とつながり一体化し、見る、見られる関係を超えてひとつになろう。コロナ下で博物館が発信できるものをめざしたい」

 各界で活躍する作家らが大勢…

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