「政治のステマ」規制法なき日本 津田大介さんの危機感:コメントプラス

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35歳のオーストリア首相が辞任した記事に、津田大介さん(左)がコメントプラス

▽35歳オーストリア首相が辞任 世論形成に公金か、汚職容疑で捜査(10日配信)

https://www.asahi.com/articles/ASPBB2FLRPBBUHBI003.html

 この記事には、ジャーナリストの津田大介さんがコメント。オーストリア首相のケース以外でも、多くの国で、広告会社などが、ある種の「裏稼業」としてネット上の世論工作を業務としているとし、2016年の米大統領選をはじめ、韓国、ミャンマーでの例を紹介しています。日本についても、公選法違反の罪に問われた元法相の河井克行被告の裁判で明らかになった事例を紹介し、「問題は政党がネットの世論工作業者と組んで『政治のステルスマーケティング』を行うことを規制する法律が日本ではまったく整備されていないこと」と指摘します。

岸田首相発言、どうみる?

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岸田首相の発言をめぐる記事に、プチ鹿島さん(左上)と長野智子さん(左下)がコメントプラス

▽「政治とカネ」「負の遺産」受け流した首相 向き合う姿勢うかがえず(12日配信)

https://www.asahi.com/articles/ASPBC7SJWPBCUTFK011.html

 この記事には、時事芸人のプチ鹿島さんがコメント。「『森友再調査』について必要という考えをテレビ番組で示した数日後に『再調査は考えていない』と変わりました。『最初は“おっ”ということを言ってもすぐ弱腰になる』というのが岸田さんの取扱説明書なのだろうか」と指摘します。

 ジャーナリストの長野智子さんも「国民の疑念、政治不信を解決して前に進むには、新政権においてこれまでの引き出しをすべて開けて、真相を明るみにして説明するしか方法はない」とコメントします。

小熊英二さん「『日本文化論』に回収してしまってはいけない」

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真鍋淑郎さんに関する記事に、小熊英二(左上)さんと磯野真穂さん(左下)がコメントプラス

▽真鍋さんが言葉を濁す「日本へのメッセージ」記者が感じた切なる願い(6日配信)

https://www.asahi.com/articles/ASPB64FL0PB6UHBI00N.html

 歴史社会学者の小熊英二さんは「この記事は『日本文化論』ではなく、『ジョブ型』組織の問題として考えるべきだ」と指摘。「これを『日本文化論』に回収してしまってはいけない。それをやったら、そこで思考停止になってしまう」とコメント。

 人類学者の磯野真穂さんは「この記事を読むと、『個人の能力が存分に生かせる(素晴らしい)アメリカと、そうでない(ダメな)日本』というイメージを簡単に持つことができるでしょう。しかし真鍋さんの語りは、アメリカや日本という地域を語る上でどこまで普遍化が可能なのでしょうか」とし、小熊さんとは違う切り口で読み解きます。

 エンジニアの遠藤謙さんもコメント。「真鍋さんにとって、日本で生まれたことがどれくらいの価値があるだろうか。研究を続けていって、最適な環境がたまたまアメリカにあった」とし、「人それぞれの価値観で研究している」と指摘します。

※コメントプラスは、ダイバーシティー、SDGs、働き方、教育・子育て、国際のジャンルに詳しい専門家と朝日新聞記者の計57人で6月にスタートしました。9月から政治、スポーツ、デジタルの分野に拡大し、コメンテーターは約100人になりました。有料会員登録していただくとすべてのコメントを読むことができるようになります。登録はこちら(https://digital.asahi.com/info/price別ウインドウで開きます