最後まで食べ、痛くても…「子供に夢を」と願う田中碧の礎は少年時代

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堤之剛
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 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選に初先発し、日本代表として初ゴールを挙げたのは、J1川崎フロンターレの下部組織で育ったMF田中碧(あお)(デュッセルドルフ)だった。

 12日のオーストラリア豪州)戦。負ければ、日本のW杯出場がかすむ一戦でもあった。

 前半8分。クロスを受けた田中はGKの位置を確認し、右足のシュートでゴール左を突いて先取点をもたらした。このゴールが生き、日本は2―1で何とか勝ちきった。

 試合後、こう話した。

 「小さい子供たちがW杯を見られるよう、日本が出ている姿を見せられるように、必ず勝って次につなげたいと思っていました。ここ(試合会場)に来る時、5歳ぐらいの子供が日本代表のユニホームを着て僕らが乗るバスを写真で撮っていた姿を見て、こういう子供たちに夢を与えないといけないと、すごく感じました」

 「子供に夢を」。そう強調した田中には、こんな少年時代がある。

 プロになれるかどうか、微妙な実力だった。

 ぎりぎりの瀬戸際でボールを蹴り続けていた彼を、二つの素養が高みに導いた。

 川崎市出身。小中高時代、川…

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