15日公開の「かそけきサンカヨウ」に主演する志田彩良は、今春のTBS日曜劇場「ドラゴン桜」で優等生の小杉麻里を演じて知名度を上げた。人気ドラマのイメージが先行して真面目な印象があるが……。
家族からは「抜けている」と言われるという。方向音痴も自覚しており、「一度行ったことのある場所でもたどりつけないので、1人で外出する際には携帯が手放せない。初めての場所だと室内でもお手洗いに行って、戻ってこれないことがある」と明かす。
「ドラゴン桜」は、オーディションで勝ち取っての出世作となった。声をかけられることも増え、「真面目なイメージがある、と言われると『役が、きちんと伝わったんだな』って思えて、ありがたい。でも、実際の私は優等生とはかけ離れているかな」と笑う。
今作「かそけきサンカヨウ」も、真面目で純粋な高校生、陽を演じる。幼い頃に両親が離婚し、父とふたりで暮らしてきたが、ある日父から「恋人が出来た。結婚しようと思う」と告げられる。それまでは帰宅後に夕食の準備をするのが日課だったが、新たな母と、その幼い娘が突然家にやってくる。陽は長年会っていなかった実の母とも接点を探りながら、新しい家族との確執を乗り越えて交流を深めてゆく。
相手役も「ドラゴン桜」の藤井役・鈴鹿央士
陽が恋心を寄せる同級生の陸役には、同じく「ドラゴン桜」で、成績優秀で同級生を見下す藤井遼を演じた鈴鹿央士。ドラマでの相性からキャスティングされたのかと思いきや、「この映画のほうが『ドラゴン桜』よりも1年前に撮影していたんです」。
2人が部活動の場で語りあうくだりなど、作品は脚本と演出、そして演技にいたるまで繊細さを大切にしていることが分かる。
二つの作品で共演した同学年の鈴鹿のことを「まさに戦友」と信頼している。
「『かそけきサンカヨウ』を…