コロナ禍の在宅時間増も影響か 子どもの転落、防ぐ手立ては

華野優気
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 大阪市高層マンションで女児(4)が死亡しているのが見つかった。大阪府警は自室ベランダから誤って転落したとみている。幼い子が転落する事故は全国で後を絶たない。防ぐために必要なことは。

 「ベランダや窓の近くに子どもがよじ登れる物や家具を置かない」「子どもの手が届かないところに補助錠を付ける」。国土交通省は今年6月、自治体などへ注意喚起の通知を出した。

 同省には昨年度、子どもがベランダやバルコニーから転落する事故が5件報告された。神奈川県では昨年6月、女児がマンション8階から転落して死亡した。ベランダにあった椅子によじ登ったとみられる。同月に福岡県で女児が転落死したケースでは、組み立て式の布団干しを足がかりにして下をのぞいていた可能性があるという。

 消費者庁によると、9歳以下の子どもが建物から転落して死亡した事故は、2014~18年で37件。窓を開ける機会が多い夏ごろに発生が多いという。担当者は「換気などのため窓を開けたままの部屋で、子どもだけで遊ばせないよう気をつけてほしい」と話す。

 子どもの安全について研究しているセコムIS研究所(東京都)の舟生(ふにゅう)岳夫・主務研究員は、一時的に置いたごみ袋や植木鉢など、「思わぬところに子どもの足がかりになる場所が潜んでいる」と指摘する。「『もしうちの子ならどうするか』という視点で、ベランダを見直すことが再発防止になる」と呼びかける。

 子どもの事故予防に取り組むNPO法人・Safe(セーフ) Kids(キッズ) Japan(ジャパン)(東京都)の北村光司理事は「コロナ禍で在宅時間が延び、ベランダが子どもの遊び場に使われる機会も増えているのだろう」とみる。「親もリモートワークなどで多忙になりがち。対策は十分か、各家庭で検討してもらいたい」と話す。(華野優気)