ことでんレトロ電車、昨年引退の500号が余生の地へ移送

福家司
【動画】余生の地へ移設される、ことでんのレトロ電車=福家司撮影
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 【香川】昨年9月に引退した高松琴平電鉄(ことでん)のレトロ電車5000形500号が13日朝、譲渡先の高松市勅使町の建設会社「南部開発」に移設された。

 電車は1928(昭和3)年製で、ことでんのオリジナル車両。晩年はイベント車両として使われ、引退後は仏生山車両所の車庫で保管されていた。ことでんが譲渡先を募り、南部開発が選ばれた。

 12日朝から運送会社によって車体がつり上げられ、台車と分離され、トレーラーに乗せられた。車体は13日未明に車両所を出発し、国道193号などを経由して南部開発に到着。再度、車体をクレーンでつり上げて先着していた台車の上に乗せ、フォークリフトで引っ張って屋根の下に敷かれたレールに誘導した。

 南部開発の杉田数博社長(59)は「古い車が好きで、ポルシェなど旧車を10台ほど持っている。古い電車にもその延長で興味をもった。デザインにひかれる」と喜んだ。今後、一般公開もしたいという。

 作業を手伝ったことでんの山下耕三・車両所長(48)は「長年整備してきたことを思い出した。末永く大切に展示してもらいたい」と話していた。

 昨年引退したもう一両の20形23号は、高松市牟礼町でお遍路さんの休憩所として余生を送っている。(福家司)