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学校のトイレに生理用品 貧困問題の対応で府内に広がる

小西良昭
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 経済的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」に対応して、学校のトイレに生理用品を置く取り組みが京都府内で進んでいる。先生らに申し出なくても手に入る環境をつくる狙いだ。

 八幡市は9月末、すべての市立中学校の女子トイレに2種類のナプキン(昼用、夜用)を試験的に置いた。165個ずつを各校に配った。市職員が100円ショップで調達した箱には「生理のことや、何か困っていることがあれば、先生や保健室に相談にきてくださいね」とのメッセージをつけた。洗面台か個室内に置き、足りなくなれば市が補充する。各地の動きや市議会での議論を受けて試行した。

 府内の小中学校ではこれまで、保健室で申し出れば生理用品を手渡してきた。「養護教諭が話すことで支援のきっかけになる」からだが、八幡市の古住新・学校教育課長は「恥ずかしくて取りに来られないかもしれない。家庭の貧困問題が学校に伝わるきっかけにもなれば」と話す。

 亀岡市は、小中学校と義務教育学校の計25校の女子トイレに11月から置く予定だ。小学校は高学年が使うトイレを想定する。「保健室でもらうのはハードルが高いと感じる児童生徒もいるかもしれない。心理的負担がなく、学習に専念できるように」と9月の議会で表明した。

 京都市立西京極中(右京区)も2学期から女子トイレに置いている。必要な人が誰にも言わずに使える環境を整えたいと考え、同時に担任や保健室への相談を呼びかける掲示もした。和束中(和束町)も2学期から、笠置中(南山城村)は9月から置き、保健室での配備と併用している。(小西良昭)