「2人を頼むね」妹に託され、夫婦は里親に いまは13人の大家族

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足立菜摘
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 この一軒家は夕方になると、たくさんの「ただいま」で満たされる。

 愛媛県松前町にある窪中潮里(しおり)さん(59)と夫の司さん(62)の自宅。全員が一度に食卓につけないので、夕ご飯は3交代制だ。

 「私と夫は、最後にお酒を飲みながらゆっくり食べます」。子どもたちが駆け回る部屋を見渡し、潮里さんが苦笑した。

 夫妻、長女と孫3人、司さんの両親、それに里親として迎えた子どもが5人。13人の大家族が一つ屋根の下で暮らしている。

 きっかけは13年前。両親に代わって面倒を見てきた末の妹の、早すぎる死だった。

    ◇

 潮里さんも8人きょうだいの大家族で育った。長女の潮里さんと末の妹は、20歳近く年が離れていた。

 潮里さんが22歳で結婚して家を出てから、実家の両親は、金銭トラブルをきっかけに酒を飲んで暴れるようになった。末の妹たちは逃れるように潮里さん夫妻の家に身を寄せ、学校に通った。潮里さんは他のきょうだいと学費を出し合い、妹を進学させた。

 その妹は18歳の時、周囲の…

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