アフガンで人道支援の中村哲医師について学ぶ 鳥取市立河原中学

石川和彦
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 アフガニスタンで医療支援などに取り組むNGO「ペシャワール会」(福岡市)の鳥取県内の会員らが13日、鳥取市河原町曳田の市立河原中学校を訪問。3年生約50人が参加した道徳の授業で、同会に支えられてアフガンで用水路建設を進め、2019年に銃撃されて亡くなった中村哲医師の生き方を伝えた。

 同校では、他人の痛みや苦しみ、喜びを自分のことのように感じられる「恕(じょ)の心」を大切にしている。中村さんも「恕の心が大きな生きる力になっていた」(長石彰校長)と知り、来校を依頼したという。

 中村さんは現地のNGOを率い、農民の協力も得て九つの用水路を建設。川から水を引いて1万6千ヘクタールの農地を干ばつから救い、60万人以上の命を支えたという。生徒たちはこうした活動を紹介する映像を見た後、4、5人のグループに分かれ、学んだこと、これからどんな生き方をしたいかを話し合った。

 発表では「困っている人を助ける」「あきらめず前に進む」「生きる目的と希望を持つ」などがあがった。矢野瑞(すい)さん(14)は「私も人のためになるようなことをしたいと思いました」。ペシャワール会会員の浜本純逸さん(83)は「自分のこととして考えてもらえた」などと話した。(石川和彦)