シラネアオイ 未来につなぐ 日光白根山で高校生ら取り組み

張春穎
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 関東以北の最高峰として知られ、群馬、栃木の県境にある日光白根山(標高2578メートル)で、シラネアオイの花畑を復活させる取り組みが続く。群馬県立尾瀬高生が種を取り、未来につなげている。

 紫色が美しいシラネアオイは同山に群生することから、その名がついたとされる。しかし、盗掘やシカの食害で壊滅的な状態になり、約20年前に地元・群馬県片品村の住民が「守る会」を立ち上げた。メンバーの高齢化を受け、生徒らが山での活動を担うようになった。3年生が種を取り、1年生がふもとで種を植えて住民と育て、数年かけて育てた苗を2年生が植えに戻る。

 今年も9月中旬、3年生約20人が約2時間かけて頂上近くの座禅山まで歩いて登り、種入りの房を探した。周藤宙(そら)さんは「達成感があります。今後も守って残したい」。同行した環境省自然公園指導員杉原勇逸さん(70)は「植生が元に戻りつつある印象です」。今回取った種は苗になるまで育てられ、将来の尾瀬高生が植えに戻る。(張春穎)