宮城県の中学生不登校率、5年連続ワーストを脱却 自立支援が奏功

三井新
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 5年連続で全国で最も高かった宮城県内中学生の不登校の割合が、昨年度は4・61%(前年度比0・49ポイント減)で全国8番目となったことがわかった。全国平均は4・09%。県教育委員会は、クラスになじめない児童・生徒の別室登校や不登校児への自立・学習支援を挙げ、「一定の効果が出た」とする。

 文部科学省が13日、昨年度の「児童生徒の問題行動・不登校調査」を公表。小中高生を対象にした不登校調査では、欠席と出席停止・忌引などが計30日以上を「不登校」とし、病気や経済的理由のほか新型コロナウイルスの感染回避などは除いた。

 県内中学生の不登校の割合は2012年度に3・14%で全国最高となり、以降増え続けて、14年度を除いて全国最高だった。今回、小学生は1・05%(同0・03ポイント増)で全国20番目。高校生は2・03%(同0・56ポイント減)で全国4番目だった。

 このほか、暴力行為の発生件数やいじめの認知件数特別支援学校を含む)はいずれも減少。県教委の担当者は、「感染防止で接触機会が減ったため」とみる。今回から公表された自殺や傷害などの「重大事態」の発生件数は19件。千人当たりの発生件数は0・08で、全国4番目だった。

 不登校の子どもたちのためのフリースクール「ふれあい広場サテライト」(仙台市宮城野区など)のユニットリーダー伊藤雄高(ゆたか)さん(37)は「子どもに居場所があることが重要で、一人ひとりに合わせた対応が必要」と強調する。

 スクールには現在、小学5年生から20歳前後までの85人が通う。「選択肢を増やすため、今後も官民が連携を深め、多様な教育をさらに進めるべきだ」と言う。(三井新)