支配下77人、育成51人で計128人が指名を受けた11日のプロ野球ドラフト会議で、その名は最後まで呼ばれなかった。
川端健斗。立教大の左腕である。
覚えている人も少なくないだろう。川端は熊本・秀岳館高で2016、17年に4季連続の甲子園出場。3年生の夏は高校日本代表の20人にも名を連ね、世代を代表する左投手だった。
だが、大学3、4年とリーグ戦での登板はなし。「育成選手でも、可能性はあるんじゃないか。指名されなくても恥じることはないと思う。出さずに後悔するより出した方がいい」。そんな思いで出したプロ志望届だった。
川端に一体、何が起きていたのか。
140キロを超える直球に落差の大きいカーブ。立大でも1年春からリーグ戦に登板し、2勝を挙げた。「自分でも納得のいくスタートが切れた」。そう感じていた。
歯車が狂い始めたのは、1年…
- 【視点】
『高校のときは、感覚だけでやっていたので、自分のフォームの特徴や、調子が良い時のチェックポイントをあまり考えていなかった。大学でいざ、フォームが崩れたときに、再生できなくなった』 川端健斗選手のこのことばに胸が苦しくなりました。運動習