アコさんへ贈る「ありがとう」 匿名寄付続け半世紀 島根・奥出雲町

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杉山匡史
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 「社会福祉の一助に」。そんな一文とともに匿名の寄付金が、島根県の山あいの町の社会福祉協議会に届き始め、今年で半世紀になった。社協側が「アコさん」と呼ぶ相手からの寄付は毎月欠かさず続き、総額は340万円超に。社協は今月30日、記念行事を開き、出席しないであろうアコさんに感謝状を贈る。

 1971(昭和46)年4月2日、1通の白封筒が島根県東部の仁多(にた)町(現・奥出雲町)の町社協に届いた。中身は1千円札1枚で、「社会福祉の一助に」とだけ書かれた匿名の手紙が添えられていた。それ以来、同じような寄付が毎月届くようになった。

 町社協は、寄付を基金として積み立てていくことを決め、その年の11月、広報誌でお礼の言葉とともに基金の命名を呼びかけた。すると「『アコ』として下さい」と記した手紙が届いた。返信はこれが最初で最後に。町社協は「アコ基金」の積み立てを続けた。

 「アコさん」からの寄付は1千円、2千円、3千円、5千円と徐々に増えていき、2013年8月からは1万円になった。

アコさんはいったい誰なのか。数少ない手がかりから、その素顔を探りました。

 寄付が始まった50年前は…

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