BOØWYに憧れていたシム・ウンギョン 「群青領域」に主演

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宮田裕介
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 映画「新聞記者」で政府の陰謀を探る記者というシリアスな役を好演したシム・ウンギョンが、新しい顔を見せる。

 日本のドラマで初主演を務める「群青領域」(NHK、毎週金曜夜10時、15日が初回)で、人気ロックバンドのメンバーを演じる。シム自身も1980年代のロック好きで音楽活動の夢があり、日本で活動するきっかけにもなったという。話を聞いた。

 「日本のドラマで主演の機会をいただくとは思いもしなかったので、信じられませんでした。でも、頑張るしかないと思い、責任感を持って撮影に臨んでいます」

 そう意気込んで演じるのは、人気ロックバンドのメンバー、キム・ジュニ。キーボードを担当する彼女の過去には、挫折と深い傷があった。そして、恋人でもあったボーカルの突然の脱退宣言。ショックを受けたジュニは、SNSの標的にもなり、全て投げ出して海へ逃げる。ジュニがそこから立ち上がっていく「再生の物語」であり、生きづらさを抱えた人々を描く群像劇になっている。

 聞き慣れない「群青領域」という言葉について、こう解釈している。

 「脚本家の長田(育恵)さんが付けた文学的なタイトルの意味について、ずっと考えています。撮影する中でわかったことは、『心の傷』を意味しているかもしれないということ。弱さ、悲しみ、コンプレックスとも言えると思います」

 劇中〈どんな人でも心の奥に、誰にも触れられたくない領域があると思うんです〉というセリフがあるが、「人間は矛盾がある」ともいう。どういうことか。

 「自分の弱さは隠したいし、話したくないし、二度と傷つけられたくないと思いますが、それは誰かに認められたい気持ちがあると思う。誰しも心の片隅にそういう気持ちや悩みを持っているのではないかなと思うので、皆さんの心に響いたらいいなと思っています」

 劇中、バンド活動に励むジュ…

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