遊具の柵に首はさまれ、2歳男児が意識不明の重体 保育園の園庭で

中村建太、高橋孝二 山根久美子
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 14日午前10時20分ごろ、岡山市北区富原の認可保育園「第二さくら保育園」から、2歳の男児が園庭の遊具に首が挟まった状態で見つかった、と119番通報があった。男児は病院に運ばれたが、意識不明の重体。遊具は園が独自に改修し、その部分で事故が起きたとみられ、岡山西署は業務上過失傷害容疑を視野に原因を調べている。

 岡山西署や園の説明によると、男児を含む2歳児クラスの17人が午前9時50分ごろから園庭で遊んでいた。その後、滑り台やうんていが一体となった複合型の遊具に男児が入ったまま戻ってこないことに保育士が気づいた。捜したところ、遊具の柵と高床の隙間に首を挟まれた状態の男児が見つかった。体を立てたまま、ぐったりしていたという。

 園によると、当時、保育士3人が園庭の園児の見守りを担当していた。柵は2008年の開園後、園児らが通り抜ける際に頭部をぶつけることがあったため、園側が独自に設置。男児が挟まれた幅20センチ前後の隙間はその際にできたという。

 平松早苗園長は取材に「園児と家族には大変申し訳ない。柵をつけた際、隙間をつくらず全面をふさいでしまえばよかった」と話した。近く保護者向けの説明会を開くという。

 園のホームページによると、園は0~5歳児を預かり、定員は80人。(中村建太、高橋孝二)

保育所の事故は年々増加、遊具では滑り台が最多

 保育所や幼稚園で起きる子どもの事故の報告件数は年々増えている。内閣府によると、2020年に全国の教育・保育施設で起きた事故は過去最多で2015件。意識不明となったケースは14件あり、これとは別に5人が死亡した。

 事故の起きた場所は園庭を含む室外が最も多く994件。室内が次いで826件だった。施設別では、認可保育所での発生が最も多く1081件だった。

 今回の事故は、保育所の園庭にある遊具で起きた。消費者庁によると、09年9月~15年12月に報告のあった、遊具で起きた12歳以下の子どもの事故は1518件。親が目を離したすきに滑り台から落下▽滑り台の手すり部に服が引っかかって首が締め付けられた▽滑り台の柵を越えて遊んでいて落下した――など、遊具の種類が特定できた中では滑り台での事故が440件で最も多い。

 同庁は、遊具の対象年齢を守ることや保護者など大人が付き添うこと、ひもやフードのついた服は遊具に引っかかる危険性があるため、服装や持ち物に注意することなどを呼びかけている。(山根久美子)