高速で覆面パトカー盗まれる すぐ逮捕、容疑者「家に帰りたかった」

屋代良樹
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 熊本県警は14日、九州道で覆面パトカーを盗んだとして、山口県周南市、自称無職の男(51)を窃盗の疑いで現行犯逮捕し、発表した。男は高速道路上を歩いていたところを覆面パトカーに乗せられたが、隙を見て盗んで逃走したという。

 県警高速隊によると、男は14日午前4時ごろ、福岡県みやま市山川町北関の九州道下り線で、高速隊の覆面パトカーを盗んだ疑いがある。

 同日午前1時40分ごろ、福岡県境近くの南関インターチェンジ(熊本県南関町)付近の通行車から「高速道路で人が歩いている」と110番通報があった。約50分後に到着した高速隊が男を発見。男は「乗っていた軽ワゴン車のガソリンが切れ、路側帯に止めた。家に帰ろうとした」と説明し、高速隊の隊員は男を覆面パトカーに乗せ、軽ワゴンが放置されていたみやま柳川インターチェンジ(みやま市)近くまで男を連れ戻した。

 隊員らは燃料切れの車の移動手段を検討している間、事故防止のため、覆面パトカーのエンジンをかけて回転灯とハザードランプをつけたまま、男を後部座席に1人で待機させていた。すると約1時間後、男は運転席に移動して覆面パトカーを発進させ、回転灯をつけたまま熊本市方面へ走り去ったという。

 高速隊の隊員は現場に駆けつけていた福岡県警の車両で約10分間追跡し、約20キロ先で男を現行犯逮捕した。

 男は運転免許を携帯していなかったといい、容疑を認め、「家に帰りたかった」と話しているという。(屋代良樹)