ビッグイシュー直撃したコロナ「結構、強烈」 「人流減」が収入奪う

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 人々が足早に行き交う札幌駅前通地下歩行空間。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言下の9月下旬、案内所の中に赤い帽子をかぶった男性が座っていた。「いつもだったらイベントなどでにぎわう時期なのに、人の動きがないから暇だね」

 村田敏文さん(61)は道案内を兼ねつつ、ホームレス支援のための雑誌「ビッグイシュー」を販売している。1冊450円で、仕入れ値を引いた230円が販売員の利益になる。村田さんの唯一の収入源だ。案内所には最新号のほか、バックナンバーも並べている。

 「ビッグイシュー」は1991年、英国で創刊された。日本版は2003年に発刊され、北海道でも07年から販売が始まった。街頭で1冊1冊売って得た利益で路上生活から抜け出し、日々の生活の糧も得る。人の流れが売れ行きに直結する商売を、新型コロナが直撃した。

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 感染の拡大に伴い、政府や道は不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。イベントは次々と中止になり、人出が著しく減った。村田さんは、道内に緊急事態宣言が出された昨春と今春は案内所を休まざるを得なかった。今年の5月初旬からの休業は70日間に及び、売り上げは4割減った。「ただでさえきついのに。結構、強烈です」

 村田さんら販売員を支援するボランティア団体「ビッグイシューさっぽろ」(札幌市中央区)によると、現在、道内の販売員は計3人。新型コロナの感染拡大前は月2回発行される新刊を450冊ずつ仕入れていたが、売れ行きが落ちたため300冊に減らしている。

 事務局長の平田なぎささん(60)は「よく買ってくれる人は比較的高齢者が多く、コロナで外出を控えている。出張販売のイベントも中止になり、雑誌を知ってもらう機会も減ってしまった」と話す。

 村田さんは空知地方の出身…

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