高崎市で撮影 映画「由宇子の天秤」上映中

角津栄一
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 群馬県高崎市を中心に県内で撮影された映画「由宇子の天秤(てんびん)」(春本雄二郎監督)が同市の「シネマテークたかさき」など全国で公開中だ。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方を広めようと「映画でSDGs 映画で社会福祉」を合言葉に「若者へ映画を贈るプロジェクト」を開始。賛同する企業や団体の資金で、若者たちに鑑賞券を提供する。

 作品のあらすじは、女子高校生の自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子が、塾を経営する父がかかわる驚きの事実と向き合い、「何が正義か、何が真実か」を問われる。由宇子を演じるのは、「火口のふたり」でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を獲得した瀧内公美。アジア最大級の釜山国際映画祭や、世界3大映画祭の一つベルリン国際映画祭に出品された。

 撮影は2019年、高崎フィルム・コミッションが協力して高崎市の烏川周辺や市街地で実施。春本監督は高崎市での撮影を振り返り、「映画文化を築いた土壌があると感じました。ロケ先選びでは、喫茶店に飛び込みで頼んだ際に二つ返事で応じてくれました。知らない人間でも話を聞いてくれる街でした」と話している。

 シネマテークたかさきでの上映は22日まで。「若者へ映画を贈るプロジェクト」は、今後の上映作品でも検討している。詳しい内容は、高崎フィルム・コミッション(027・395・0483)へ。(角津栄一)