多摩市の太陽光パネル1120棟 大学生らが屋根調べた 市が感謝状

前川浩之
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 東京都多摩市内には1120棟の建物に太陽光パネルがある――。恵泉女学園大学(東京都多摩市)の学生らが屋根をくまなく調べ、こんな結果が明らかになった。情報の提供を受けた市は、環境政策に生かせるとして「環境感謝状」を贈った。

 市民団体「多摩循環型エネルギー協会」の調査に、恵泉女学園大の学生5人が協力した。コロナ下で外を歩いての調査が難しいため、インターネット上の地図「グーグルマップ」の航空写真をもとに、太陽光パネルの設置を確認する方法をとった。確認できた建物を、市販の住宅地図と照合して一軒ずつ記入し、約1カ月かけて棟数を算出した。

 調査の結果、7万2千世帯が暮らす多摩市内には、1120棟に太陽光パネルがあり、118棟に太陽熱の給湯設備があると分かった。太陽光パネルの平均的な出力で計算すると、発電規模は約7千キロワットになる。多くは一戸建ての屋根で、市人口の7割が住む多摩ニュータウンの集合住宅には設置がほとんどなかったという。市はパネル設置の補助金を使った設置件数しか把握しておらず、今回の学生が調べたデータを政策に生かしたいという。

 同大の石川真妃さん(20)は「目をこらなさいと、天窓なのかパネルなのか区別がつかず、大変だった」とし、パネルの独特の模様を手がかりに確認作業を進めたという。荒巻可奈さん(19)は「想像以上に屋根は空いており、太陽光の普及は可能性があると思う」と語った。

 同協会代表理事で同大特任教授の桃井和馬さん(59)は「若い世代は、国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも敏感。この成果を持続可能な社会の構築に生かせれば」と話した。前川浩之