リニア中央新幹線、岐阜の中部車両基地、着工

戸村登
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 JR東海は14日、リニア中央新幹線の中部総合車両基地岐阜県中津川市)の建設工事を着工した。なだらかな傾斜地に最高で約30メートルの盛り土をして、2025年9月までに用地造成を終え、開業までに完成させる。

 JR東海は、同市の千旦林、駒場の約60ヘクタールを取得し、車両基地用地として約50ヘクタールを造成する。車両基地の総延長は約2キロ、幅は最大で0・4キロ。編成の組み立てや、分解した車両を整備できる唯一の車両基地となる。

 この日は、安全祈願式があり、JR東海や工事・地元関係者らが出席した。

 新見憲一執行役員は「環境保全に配慮しながら、地域のみなさんと連携して進めていきたい」とあいさつ。中津川市の青山節児市長は「車両基地の建設は、市にとって大きなアドバンテージ。雇用の拡大や、移住、定住の促進、企業の誘致、産業振興などリニア効果をまちづくりに生かしたい」と期待を込めた。

 リニア中央新幹線は、東京~大阪の438キロを最速で67分で結ぶ計画。2027年の完成をめざすが、環境への工事の影響を懸念する静岡県との対話が進まず、開業時期は見通せない状況になっている。

 岐阜県内の路線延長は55・1キロで、地上を走るのは6・5キロ。中津川市には中央線美乃坂本駅近くに地上4階構造の岐阜県駅(仮称)が建設される。(戸村登)

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 JR東海は8日、山梨リニア実験線(全長42・8キロ)で、L0系改良型試験車の先頭車両を報道関係者に公開し、時速500キロで走行した。

 同社によると、先頭車両の形状を最適化することで空気抵抗を約13%減らし、消費電力や車外の騒音を低減した。

 また、鼻先にあるカメラと前照灯をこれまでより上に取り付け、前方を確認しやすくするなどの改良を加えた。