第3回普通を問うジェンダーレスモデル 「性別関係ない」と胸張れる社会へ

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聞き手・土居新平
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ジェンダーレスのモデル 井手上漠さん

いでがみ・ばく 

2003年、島根・隠岐(おき)諸島の海士(あま)町で生まれた。18年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでDDセルフプロデュース賞。21年春、高校を卒業して上京した。著書にフォトエッセー「normal?」(講談社)。

 「自分は他の人と比べて変なのかも」と思ったのは、小学5年生のときでした。それまでは肩くらいの髪の長さで、可愛いものやキラキラしたものが大好き。休み時間には女の子たちと一輪車に乗ったり、砂場で遊んだりしていました。

 でも5年生くらいになると、着替えなどで男女が区別されるようになり、私は生物学的には男なので、男の側。周りの子から「気持ち悪い」とか、否定的な言葉を言われるようになりました。

 それからは「普通」だと思われるように、なるべく男の子といるようにしました。髪もばっさり切り、男っぽい服を着ました。否定的なことを言われない代わりに、好きなものが奪われていく感覚に陥ります。中学2年生まで、人生はなんてつまらないんだろうと思っていました。

母の一言で決意

 私は母子家庭で育ちました。中学2年のある日、部活から帰って夕食が終わったとき、母に聞かれたんです。「漠が好きなのは男の子、女の子、どっちなの」

 私の悩みに、母も薄々気づい…

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