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第2回20時間の搬送待機 路上で着替えた救急隊員の絶望 東京五輪の裏で

有料会員記事新型コロナウイルス

矢島大輔
写真・図版
救急搬送された母子。後方の横浜国際総合競技場では五輪サッカー男子決勝が行われていた(写真は本文とは関係ありません)=2021年8月7日、横浜市港北区
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 東京消防庁で働く40代男性は10月、東京都内の駅に近い高層マンションの前に立った。

 新型コロナ「第5波」さなかの8月、患者の搬送で来た場所だ。

 「いつまで続くのか、終わりが見えなかった。疲れ切っていてもすぐ次の現場への出動要請が入る。あきらめに近い気持ちだった」

 救急隊員として今夏、コロナ感染者が過去最多を更新し続けた都内を巡った。

 ある患者は搬送先の病院が見つからず、自宅前で20時間近く待機させられた。

 電話を数十件かけたが、全て断られた。

 言葉を発することも難しくなっていた患者の首に、冷却剤をあてることしかできなかった。

 「患者の望みは病院に行くこ…

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