田んぼに並ぶ三角形 稲刈り終盤の佐賀平野で「稲わら立て」

長沢幹城
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 稲刈りが終盤となった佐賀平野の田んぼに、三角形に立てた稲わらがほぼ等間隔で並ぶ光景が広がっている。地元の農家、古川友計さん(42)=佐賀市東与賀町(ひがしよかちょう)=によると、「稲わら立て」と呼ばれるもので、刈り取って脱穀した稲わら4束を互いに寄りかかるようにして手作業で一つずつ立てている。7~10日ほど田んぼで乾燥させ、むしろの原料として出荷するのだという。

 古川さんによると、かつてはどの農家も稲わらを干してむしろを編み、米の袋を作ったり、梅や野菜を干すのに使ったりしていた。だが徐々に編む人が減り、用途もほとんどが牛の飼料となった。今ではコンバインで稲を刈り取ると同時に細断して田にまいている。古川さんは「稲わら立てをする田んぼは珍しいのではないか」と話す。

 東与賀町でも稲わらを出荷しているのは3軒だけ。この風景を見られるのは今週末までという。(長沢幹城)