全日空がエコ燃料の普及策 顧客企業とコスト共有

友田雄大
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 全日本空輸は、二酸化炭素(CO2)排出量が少ないとされる燃料の航空機を選べる仕組みを企業向けに導入したと発表した。料金は通常より高くする。コスト負担を利用者にも求め、環境にやさしい燃料の普及を図る。

 SAF(持続可能な航空燃料)と呼ばれる燃料を使った飛行機を、貨物便や旅客便を利用する顧客企業が選べるようにする。追加料金をとるが、通常の航空機と比べて削減できたCO2排出量分の証明書を全日空が発行する。

 SAFはゴミなどが原料でCO2削減につながるが、コストは通常の燃料の数倍になる。産業界で脱炭素の取り組みが本格化する中、CO2削減をメリットと捉える企業の利用を見込む。

 9月末には、日本通運など大手物流3社がこの仕組みを利用して貨物便を飛ばした。当面は企業を対象にするが、将来は個人客にも広げられないか検討する。環境意識が高い欧州では、似た仕組みを個人に導入しているところもある。全日空の平子裕志社長は「時間はかかるが粘り強く訴求したい」と話す。(友田雄大)